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政策科学って、なに?
政策科学研究
複雑で複合的要因からなる公共的な政策課題を「政策過程」を軸に、そこで展開されるアクターとその影響力の多元的な相互作用を解きほぐして分析し、問題解決の政策提言を行います。問題と政策代替案と政治の各々独立な「流れ」が、ある決定的時期にのみ開く「窓」へと「合流」する必然と偶然の歴史模様に学び未来を志向したい。(98年度学部要項の講義科目「専門演習」紹介記事より)

学部の講義では、グラハム・アリソンの「決定の本質」をきっかけにして政策過程の分析のモデルを紹介し、政策を研究することの快楽と必然性を示し、また、日本を含む各国のクルマ社会の問題性を軸とした交通安全・環境保護政策の比較研究を題材に日本の政策過程の特徴(例えば、米本氏は「構造化されたパターナリズム」だと言い、小林・岡崎らは’満州’に原型を求める)を検討する。

演習では、 将来、2年生で原書(古風!?。だが要約だけ教科書で知っても、モデルが形成されてくる過程での経験との闘争を丁寧に追体験しないと自分の研究に活かせない)により政策過程の分析モデル(アリソンの他、政策の流れのキングダン、兎と亀のルンドクヴィスト、資源外交政策のクラズナー、英仏の経済・移民労働政策の比較のホールやフリーマンなど大嶽のテキストやParsons,Wayne "Public policy"に詳しい)を各自の興味に応じて学び、3年生で独自の事例研究をし、4年生で卒業論文を完成する、という構想を立てている。


故郷の山・八ヶ岳赤嶽の山頂にて(97.8.27)

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